「50秒切ってオープンクラスに上がったら、R1000でのレースはやめる。」
これはオットとの約束だった。
50秒が切れるとは思ってもいなかったし、オープンに上がったら43秒を
目指して次のマイスターへ、なんてことは考えてもいなかった。
そんなウデも持ち合わせていないし、そもそもワタシはバイクに乗るセンスが
ない。簡単に言うと「ヘタ」なのである。
オープンチャレンジのクラスで同タイムの人たちと、レース中は真剣に
バトルし、バイクを降りたらワイワイと楽しくおしゃべりする仲良しに戻る。
そんなちょっぴりユルい大人のレースが楽しいし、大好きだった。
6月のRd.2でベストタイムを更新して50秒が切れ、3位でシャンパン
ファイトをしているとき、嬉しい気持ちとは真逆の想いが湧き上がって
来ていた。
オープンクラスで楽しめるのだろうか。
オットとの約束はどうするのか。
大きいバイクでのレースは限界なのだろうか。
そんな想いを抱えたまま8月のRd.3を迎えてしまった。
練習も含め予選決勝と恐怖心が先立ち、全くタイムが出なかったのは
直前のミニバイクレースでのアクセルワークのクセが抜けなかったこともあるが、
抱えた想いをズルズルと引きずったまま走っていたから。
年齢なんて関係ないわ!なんて息巻いても、車速が尋常ではないリッターバイクでの
レースは、気力・体力・集中力の維持が不可欠。
もちろん、お手伝いをしてくれるチームのみんなの力があってこそ、なのではあるが。
まあ、私のレース7割8割は「ピットキッチン」なので、レースはおまけ。
今が引き際かな、と感じています。
2003年にZ1000で18年ぶりにバイクにリターンし、たまたま見に行った
2006年夏のモトルネッサンスで、エントリーしていた根本さんに久しぶりに
お目にかかり「また、サーキットを走りたいなあ。」つぶやいたら
いともカンタンに「走れば。」と言われ、2006年11月のモトルネッサンスに
TRXでレースリターン。
それから7年間、岡山国際サーキットで戦ったモトルネッサンス、
モトレヴォリューションには忘れられない思い出が溢れている。
次回のモトレヴォリューション withモトルネ Rd.4は11月。 今年の最終戦になる。
この最終戦をもってリッターバイクでのレースから卒業しようかな、なんて
柄にもなく慎ましく思っている。