昨年11月、モトレボ最終戦の予選で転倒し、
大きくキズが 付いたヘルメット。
ろっ骨骨折の衝撃で、頭部も強打していたが、アライさんの
ヘルメットのおかけで、アタマは無事だった。
ふむ~、強打してチト賢くなった・・・。
2008年から使用していたので5年目、そろそろ 新しいものをと、
思っていた矢先だったので転倒する タイミングは良かったのかも。
(転倒するタイミングがいい、というのはヘンだな)
で、タイミングよく買い替えることができたので 新しいものを、
いつもお世話になっているはっぴぃえんどさんで ペイントをお願いし、
先月のモトレボ1戦目から使用している。
このペイントは、堀ひろ子さんがペガサスの羽をモチーフに
デザインしたもので、それを少し今風にはっぴぃえんどの
みかさんがアレンジしてくださった。
今から33年前の1980年、鈴鹿4時間耐久レースで
堀さんとペアを組んだときのカラーリングをそのまま流用している。
第1回目として開催された1980年の鈴鹿4時間耐久レース。
ドクター須田さんに作ってもらったマシン(GSX400E)は、
恐ろしいほど速く、堀さんの41秒というタイムで、TTクラスの
ポールポジション、私は2秒落ちだったので、トラブルがなければ
表彰台を狙っていけるところにいた。
堀さんのスタートだった雨の決勝、ウォームアップラップで
オイルを撒いてしまったマシンがあり、2周目で転倒炎上して
リタイアとなった。
なので、私は1周も決勝を走っていない。
『決勝を走れなかった』という、とても想い入れのある、
カラーリングなのだ。
左は昨年の最終戦までかぶっていたもので、右が当時のもの。
並べてみると30年の進化がよくわかる。
シールド本体は当時、プラスチックネジでとまっていて
コインやマイナスドライバーでネジを緩めての交換。
おろしたシールドをロックするのは、なんと!スナップボタン。
ネジで固定、スナップボタン留めでヘルメット本体との
密着性に欠けるため、風がヘルメット内部に容易に入り
ヘルメットの中で、その風が舞う。
一度、鈴鹿のバックストレートで右のコンタクトレンズが
その舞う風で飛んで しまったことがあった。
ワンデーなんて使い捨てコンタクトのない時代。
高価なコンタクトを無くしてしまったと、ピットに戻ってきて
ひとり大騒動、 なんと、シールドの内側の隅にへばりついていて、
ビックリするやらホッとするやら。
風を通すベンチレーションシステムも全くなく、とにかく
夏は暑い。
おまけにシールドの隙間から風が入ってくるので、
風切音が半端なくすごかった。
リターンして、進化したヘルメットをかぶった時に一番驚いたのは
風切音がなく静かだったこと。
写真ではわかりづらいが、ライナーの形状も今のものは
立体的になってよりアタマにフィットするように作られている。
重さを計ってみるとなんと、1.5kgと、全く一緒だった。
でも、昔のものと比べてライナーの厚みもかなり増しているし、
ベンチレーションシステムやシールドのホルダーなど小さな部品も
増えているので、帽体の強度を増しながら、尚且つ軽量化されて
いるのだと思う。
変わっていないもののもう一つは、アゴ紐Dリングの形状。
お椀型ヘルメットなど、簡単にワンタッチで締めることができる
ものもあるが、簡単に締めることが出来るということは
簡単に外れるということ。
しっかり締まって、もし転倒など大きな衝撃をうけても、簡単に
脱げないようにDリングは出来ているんですね。
堀さんも私も髪型が「昭和!」だわっ。(笑
この写真をみて、今思い出しました。
スポンサーさんだったコーヒーのメーカー「リオ」さん。
私だけステッカーの文字ををカッターで切り取って貼り付けたら
堀さんが笑いながら「峰子ちゃん、ずるい!」って怒ってたなあ。