「おんな3人寄れば、かしましい」と言われる。
では8人寄ると、かしましさ2.66倍?!
そんな単純で甘い計算は成り立ちませんでした。
ハーレー883やカワサキW、RC8も水平対向6気筒1800ccの
大排気量ゴールドウイングのエキゾーストノートさえ
掻き消されてしまう、女子マシンガントーク。
走って、しゃべって、笑って、食べて。
またしゃべって、また食べて、また笑って。
も~っ、ホントーに楽しかった女子ツーリング。
昨年頃から、ツーリングに行くと女性ばかりのグループを見かける
ようになり、先日の美山ツーリングでも日吉ダムで女子3名の
グループに遭遇。
いつものオヤジとの「スポーツツーリング?」ではなく、
女子ツーリングも 参加してみたい、と思っていたところ
美香ちゃんからの「漁港めし」女子ツーリングのお誘いを
もらった。
待ってました!とばかりスグに返事をし、楽しみにしていた。
美香ちゃんは、私が17歳の時「レーシングチームに入れてください。」 と、
門を叩いた、神戸スーパースポーツレーシングの拠点になっていた
バイクショップのオーナーの お嬢さん。
当時、7歳だった美香ちゃんと36年の時を経て一緒にツーリングに
行けるとは夢にも思っていなかった。
今回のツーリングの企画者は、リリースされて間もない、真っ赤な
ゴールドウイング F6Bを駆けるマリイさん。
彼女が5年前からmixi内で立ち上げている40歳以上女子限定の
ツーリングチーム『Fun Fun Marii’s』(ファンファンマリーズ) の
クラブツーリングへの参加である。
メンバー7名プラス私の8名。
mixi長期放置で、メンバーへの入り方が分からず、私だけコミュ内での
ご挨拶もせず加えていただいた無礼者でございます。
すんません。
リーダーのマリイさん、かっこいいです、文句なく。
何がカッコイイって、全部です。
真っ赤な F6Bはもちろん、マリィさん自身手抜きすることなく自分を
磨いておいでです。
そして、企画者としてツーリング経路の組み立て、道中道路状況の共有、
停めやすく出発しやすい駐車場の位置、そして、完璧な先導。
アメリカンあり、SSあり、排気量も250ccから1200ccまでの
7台を、皆楽しんで走ることができるリード。
ルートや走行距離、目的地の電話番号、地図のページまで 事前チェックされた
ルートメモをいただいたときは、 感動さえ覚えました。
さてさて、3日ほど前まで雨予報が出ていた日曜。
私の雨女返上か、お天気は快晴。
小学生の時の遠足の朝を思い出し、自分でも可笑しく
なってしまうほど、ワクワクで早く目が覚め家を出た。
いつもの「おお牧場はみどり」を口ずさみながら、集合場所の
若狭舞鶴道・西紀SAへ。
「お牧場はみどり」を早口で歌って走ったワケではないが
1時間以上も早く到着。 予想していた渋滞が全くなく、
道路はガラガラだったからかな。
他の理由はありません!誓って。(笑)
まっ、遅刻するよりイイし、仕事にしろ家事にしろ普段は常に
ゴソゴソ、セカセカと動いていないと落ち着かない性分なので、
自販機で買ったコーヒーでまったりできるこんな時間もたまには
必要かな、と思った。
皆、思いは同じなのか早めの集合。
そして、5年ぶりに一緒に走る、おっかあ。
おっかあとは、Z1000でバイクリターンした当時、
猪鍋ツー、 鰻ツー、そばツーと、よくツーリングしましたが、
彼女が少し遠方へ引っ越ししてからご無沙汰していた。
fbやmixiなど、流行のSNSでの事前やり取りがあり、
「はじめてお目にかかる感じがしませんね~。」 は、
よくあるハナシなのですが、
二人以外は正真正銘の「初めまして!」
なのに、皆全くそんな気配ナシ! 互いにず~っと、
昔からお友達だったような、そんな 不思議な雰囲気です。
最初からノリツッコミ(ボケとツッコミ)全開。
いいですね~、関西女子バイク乗りは。
おしゃべりに花が咲き、いきなりの女子会のノリで、
スタートの西紀SAからなかなか出発できない。(笑
女子らしい、こんなかわいい小物をそれぞれの愛車につけて
楽しんでいる。
8名全員「母さん」で、中には「おばあちゃん」もいますが
女子はいくつになっても女子です。
マリイさんを先頭に、出発。
私は5番目を走らせてもらいましたが、前の4名が
ロングヘアをヘルメットからなびかせて走っている姿が、
本当にかっこいい~!
見惚れちゃう~!
・・・完璧にオヤジ目線になってました、ワタシ。
高速を降りる前にもう1度SAで休憩。
エンジンキーをオフにすると同時に再びはじまる
「女子マシンガン大爆笑トーク」。
ワイワイとここでも、話が尽きない。
本当に尽きない。尽きない、尽きない。
尽きないが、先があるのでSAを後に、丹後半島を目指す。
目的地は経ヶ岬手前にある蒲入漁港。
右手に、空の青とのコントラストが美しい海の色を眺めながら
国道178号線を北上。
途中、お魚がダメな美香ちゃんといっしゃんは、イタリアンレストランへ。
こんな計らいも「女子ツーリング」ならでは。
「ヤ」なものを無理して合わせなくても大丈夫!
わがままもOK、とことん楽しんじゃいましょうの心意気。
写真を後で見せてもらった「ビオ・ラビット」のイタリアンランチも
美味しそうだったので、次はココもチェックです。
蒲入漁港が近づくとガードレールに漁港めしのぼりがたくさんあり、
道案内をしてくれる。
集落内に入り、そのまま奥まで進んでいくと漁港めしの看板と
漁港の水揚げ場所にテーブルと椅子が並んでいるのが見えてきました。
奥の駐車場にバイクを並べていると、漁港のおじさんが
「こ~んな大きなバイク、倒れたらひとりで起こせるのん?」と
目をクリクリして聞いてこられたので、とりあえず
「はい、小指でちょちょいと、軽いモンですわ。」
と、ウソをついておきました。(笑)
このロケーションでいただく、このお料理。
少し小ぶりでしたがメバルの煮つけが最高でしたし、
お刺身もプリプリ。
お膳を完食すると満腹で天ぷらまでたどり着けず、
お持ち帰り。
お店が、持ち帰り用のパックを用意してくれて
いますが、さすが女子です、マイ保冷箱、保冷剤、
保冷袋を持参です。
ここでもおしゃべりは尽きませんが、続々とやってこられる
お客さんに席を譲らねばなりませんので、退席。
ツーリンググループも多く駐車場へもどると、マリイさんの
ゴールドウィングの周りにオジサンたちがワイワイと
取り巻いている。
「これ、ボクも昔に乗ってた~。」と携帯の写真を見せてくれる
オジサンも。
ひとりでも目立ってしまう女子ライダー、これだけの人数が
集まるとギャラリーも多くなって、その視線にドキドキ。
私は自意識過剰で、見られていると思うとあり得ないくらい緊張し
「タチゴケする習性」があるので、慎重に発進する。
「・・・そこのおじさん、ワタシUターンがヘタやのにィ。
もうちょっと左に寄って、道をあけてちょんまげ。」
と、つぶやきながら。
さて、おなかも一杯になったので軽く丹後半島をぐるっと・・・??
と思いきや、デサートを食するべく、178号線沿いの
「お菓子の館」へ。
はい、いわゆるベツバラというものです。
イタリアンランチ組の二人と合流し、広い駐車場で撮影会。
5月の柔らかな日差しが差し込む大きなガラス越し見えるのは
きらきら光る海と、天橋立。
駐車場も広く店内も清潔で、のんびりしてて、ココ、いいです。
こだわったお菓子や、美味しそうなパンも並んでいて、おすすめです。
私はおなかがいっぱいでお茶だけにしましたが、
ケーキ&ソフトクリーム&ドリンクを注文する女子もいて
無条件別腹!
バイクのことはもちろん、家族のこと、おしゃれのこと、
お世話になってるバイクやさんのこと、これまでのツーリングでの
出来事などなど、ハナシはまだまだ尽きず、なんとマリイさんと
akeちゃんは私の母校の後輩で、akeちゃんとは中学高校も一緒
だったので、校則や厳しかった先生の話で盛り上がった。
名残惜しいが、次に一緒に走れることを(おしゃべりできること?!)を
楽しみに、皆に大きく手を振る。美香ちゃんとおっかあが
「女子ツーはハマるで~。」と言っていたが
ごもっとも!とうなずくことが出来た走行距離370キロ、
おなか一杯、大爆笑の1日。
「バイクと出会って人生が変わった。」とつぶやいた
マリイさんのひとことが、とても印象に残った。