4月30日は堀さんの祥月命日。

バイクにリターンしてから、毎年この時期に千葉にある彼女の
お墓にお参りをしている。

今週末は岡山国際サーキットで開催される「モトレボリューション
Rd.1」にGSX-R1000で、9日は近畿スポーツランドで予定
されている「サテライトステージ」にKSR80でエントリーしている
ため、早めにお参りをしてきた。

2013-04-21 07

私はオットのご先祖と、私の実家のご先祖のお墓にお参りするのが
毎月のルーティーンなので、墓参りは得意である。

墓参りに「得意」という言葉はないかな。
でもお参りをすると、墓地を後にするころ、心が洗われるような気分に
なるというか清々しい気持ちになって、頑張るパワーをいただけたことを
実感できる。

だから得意というより、好きなのかな。

いつも、船橋にあるタバコセンターに立ち寄って彼女が好きだった
ジタンとゴロワーズをひと箱ずつ買い、霊園へ向かう。
私はタバコを吸ったことがないが、このお店の雰囲気が好きで
狭いがなぜか居心地がいい。
葉巻が放つ香りなのか、店主さんの気さくさか。
先日、神戸や有馬温泉に旅行された話を楽しそうにしてくださった。

2013-04-21 10

2013-04-21 11

広大な敷地の霊園にある堀家の墓所にはじめてお参りしたとき、
その位置が把握できず迷子になってしまった。
昨日はかなりの雨量だったのでタクシーを利用したが、
今では区割りがわからない運転手さんをナビできる。

今年は彼女に話したいことがたくさんあった。
まずは去年の耐久レースの結果報告。
リタイヤをリザルトに残してしまったことは、私の監督としての
資質のなさからで、パウダーパフ・レーシングを応援してくださった
多くの方々の期待にお応えすることができなかったこと。
ライダーが負ってしまった怪我に監督としての自信をなくし、
チームの運営に及び腰になって、方向性すら見失っていたこと。

でも、前を向いてチームとしてこれからやっていきたいことも
話した。

泣き言も、弱音も、愚痴も聞いてもらってすっきりした。
妄想かもしれない夢と願い事を聞いてもらって元気になった。

また、鈴鹿で再会することができた懐かしい人たちのことや
ライディングスポーツ編集長の青木さんに連れて行ってもらった
プレスルームでヨーコちゃんに会うことができ、昔話に花が咲いたこと。

face bookで堀さんのファンだった多くの方と繋がって、
改めて「堀ひろ子ファン」の多さに驚いたこと。
むかし、堀さんの前で緊張し、ひとことも話をすることが出来な
かった男子が、いい感じのオヤジになっていること。

カッコわるい私が、カッコイイ雑誌に載っけてもらったこと。

どうでもいいことも、たくさんしゃべった。

私より11歳も年上だった堀さんは今、17歳も年下になってしまった。
写真に写る堀さんはキレイなままでずるい!と、とりあえずいつもの
文句も言っておいた。

futari

真冬に逆戻りしたような気温と冷たい雨が止まず、からだは
冷え切ってしまったが、1年ぶりに堀さんと話ができ
霊園を出るころには、心が温かくなっていた。